住宅改修、手すりの取付け図

いつも、貴重なお時間に愛和ブログを拝見して頂きありがとうございます。

去る平成26年12月18日(木)大津市役所で行われた『知って役立つ住宅改修と福祉用具』の講習会に行って参りました。今回の講演・講習は住まいと介護研究所の所長でもあられる谷口昌宏先生によるもので、住宅改修と福祉用具について、終始、面白おかしく、とても解りやすいご説明を聞かせていただきました。また、体位変換気を使っての車いすからベッドへの移乗やベッド上での介助の実演もあり、ベッドの操作のお手伝いをさせていただきました。

この講習を受け今一度、住宅改修時の手すりの基本取付位置について図解を交えてまとめてみましたのでご覧いただき、住宅改修の理由書作成のお手伝いとなれば光栄です。

【便所】■便器とL字型手すりの取付

トイレ

狭小空間なのに複雑な動作が極めて多いところです。
身体の安定を保ち、ケガを防ぐには手すりが必要不可欠。
L字型手すりの取り付け位置は、縦手すりは便器先端から200~300mm、横手すりは便器上端から220~250mmが適当です。

【浴室】■浴槽の出入り

浴室

水濡れで足元は滑りやすく、浴槽をまたいで出入りする際によろけたり転倒して危険です。手すりは水濡れに耐える材質を選び、動作にあわせた位置に付けます。浴室内でのL型手すりの取付位置は、フロのふたをしたり取り外すことも考慮します。

 

【寝室・居室・廊下】■移動用横手すり

移動 横

移動用横手すりです。床からの高さは750~850mmですが、伝い歩きしやすい高さに取り付けます。端部にはエンドブラケットをつけます。
長い手すりの場合、端部と端部の間に下から受ける支持金具も必要となります。ベッドやソファーなどから移動するときの体のバランスを支えます。ベッドの近くや居室出入り口の柱やドアなどに縦手すりがあっても安心です。

【階段】■階段昇降用手すり

階段

手すりは両側設置がよいのですが、片側の場合は下る時の利き腕側です。手すりの端部は水平に200mm以上伸ばすこともあります。高さは750mmが標準です。

 

 

【玄関】■玄関上がりかまち用手すり

玄関1 玄関2 玄関3

 

 

 

 

上がりかまち昇降時や履物を脱ぎかえるとき、体の上下移動で体のバランスを失います。壁付けの手すりがあると安心です。

【屋外】■外部階段昇降用手すり

外部

玄関口から駐車場や道路までの階段や段差があると手すりが必要です。屋外の手すりはステンレスなど対候性の高い材質であることが必要です。

 

 

愛和ライフサポートでは、ご利用者様本人の動作や身長に合わせた手すりの形や長さを選定させていただき、ご自宅で安心してお過ごししていただけるようなご提案を心がけています。